バーチャル3Dクリエイター神部まゆみです(*^_^*)
この記事はVRoidモデルをunityのURPのLitシェーダーやUTS3で設定してみたメモです。
前回の記事はこちら。
動作確認した最新のバージョンは Unity 6000.0.32 です。
VRoidのURPデフォルトはMTOON10シェーダーだが…
これはこれでシンプルでかわいいけども、せっかくURPを使っているので少しリアルにしてみたいですね…。


↓リアルさを求めるならHDRPもいいのだけどマシンスペックが要求されるし、ワットモニターで測ったら電気もかなり食っていたのであまり経済的ではないw
URPなら↓で買ったGPUなしノートでも普通に動いてますね…。まぁ負荷のかかる動作をさせると重くなるけど。
Litシェーダーで設定してみる
URPにはスタンダードシェーダーがなく、デフォルトはLitとかいうシェーダーらしいです。
↓デフォルトのマテリアルだと編集できないので、Ctrl+Dでコピペしてリネームして適用しておきます。
これでUniversal RenderPipeline ⇒ LitにすればOK。
影の影響が強いため黒人みたいになっているが…。
リアルなぶん影が強いため、見栄えはライトで調整したほうがいいかも?
これリアルなのは良いけど、リアルなぶん影が強いので見栄えはライトで調整したほうが良いかもしれない。
MTOONやUTS3はアニメ調だからかテクスチャの色を強めに出しているのかな?暗くてもちょい明るめな感じで、Litとはちょっと差を感じるかもしれない。
一応調整するとこんな感じでちょいリアルな感じにできます。


暗くなるのはライトで調整するしかないかな…?そもそも物理ベースで言えばこちらのほうが自然で、MTOONとかのトゥーン系シェーダーは不自然に明るめに見せているだけということでもあるのかな。
あとはディレクショナルライトとかで調整するしかないかも。
↓設定はこんな感じ。メタリックマップに通常のテクスチャを指定すると金属感が出てダメだった。
あとベースマップにピンクっぽい色を足すとそれっぽくなった。


カリングマスクを使うと特定のレイヤーだけライト当てて調整できる
カリングマスクを使うと特定のレイヤーのオブジェクトだけライト当てて調整できるため、Faceだけとか特定のモデルだけ光を当てて見栄えを調整できます。
まぁ背景との陰影差が出やすいから使い方次第な気がするけど、こうやって調整するのもアリですね。
リアルだからえろいのに向いているか?(笑)
メッシュの少しの起伏で陰影がくっきり出るため、腹筋など筋肉の影もくっきり出て、肉々しい感じにはなるw
まぁライトの当て方次第ではあるけど。


ちょこっとパラメーターいじるだけで見栄えがかなり違ってくるので、まぁ調整するしかないかな。
でもそのぶん良い感じにできればスゴイものを作れそうなポテンシャルがありそう。
UTS3(Unity Toon Shader)で調整してみる
UTS3っていうのは↓これね。
Unity Toon Shader の概要 | Unity Toon Shader | 0.9.4-preview
これは影を二色使えて、影の境界線をグラデーションで調整できるので、VRoidとかアニメ顔のキャラをリアルな場面で使いたい時は最適かな?


こんな感じで影を調整できます。
UTS3はすべてのレンダーパイプラインに対応してるからラク(笑)
UTS3のメリットで一番大きいのは何気にこれかな。
すべてのレンダーパイプラインに対応してるから、他のレンダーパイプラインのプロジェクトに持って行ってもマテリアルエラーにならないからラクというw
Unity Toon Shader の概要 | Unity Toon Shader | 0.9.4-preview
Unity Toon Shader は、 Built-in Render Pipeline, Universal Render Pipeline (URP) , High Definition Render Pipeline (HDRP) のすべてのレンダーパイプラインに対応していますが、レンダーパイプラインによって対応する機能に若干の違いがあります。各レンダーパイプラインの機能の違いについての詳細については、機能の違い をご参照ください。
Unity Toon Shader は、ゲームやアニメーションで長年人気を博した Unity-chan Toon Shader ver 2.0 (UTS2) の後継にあたります。しかし、UTS2 は Built-in Render Pipeline 専用で、大量の異なるシェーダーで構成されており、Package Manager ウィンドウ からインストールできず、ライセンスも Unity が提供する他のソフトウェアとは異なっていました。
まぁレンダーパイプラインごとに影や光の見え方なども違ってくるから調整は必要になるだろうけど。
UTS3はMatcapが使える
Matcapを使うと手軽にテカテカした感じのができてラクですね…。
多少不自然にはなるけど、ローション的な見た目が簡単に作れるw


LitシェーダーにはMatcapはありません。
MTOONにはMatcapあるけど、ここまでテカテカした感じにはできなかった。たぶん何か設定が必要?
UTS3もえろいのにまぁ向いてるかな?w
LitほどではないけどUTS3もまぁまぁ良い感じに陰影が作れるので、えろいのに向いているかな?w
Matcapで手軽にテカテカできるのは強い。


リアル感強めにしたいならLitで、アニメ感強めにしたいならUTS3かなぁ。
おわりに
割とリアルな感じに調整出来て良かった。
リアルさを求めるならHDRPがいいけど、マシンスペックを要求するし電気代もかかるからあまり経済的じゃないかな…?w
URPならGPUなしのノートPCでも割と普通に動きます。
まぁもう少しいじってみようかな。
また何かあれば追記します(*^_^*)