バーチャル3Dクリエイター神部まゆみです(*^_^*)
この記事はAnimation DesignerっていうUnityアセットを買ったのでそれについての記事です。
Animation Designerってのはこれね。
Animation Designer – Unity Asset Store動作確認した最新バージョンは Unity 6000.0.32 です。
Animation Designerとは
インスペクターをいじる感じで手軽にアニメーションが編集改変できるアセット。
↓の公式動画を見ると分かるけど、パラメーターいじるだけで手軽にアニメーションが改変できてますね。
Look AnimatorやEyes Animatorと同じパブリッシャーさんが出してる
Animation DesignerはLook AnimatorやEyes Animatorと同じパブリッシャーさんが出してます。
Animation Designerと併用すると手軽に3Dモデルを活き活き動かせるはずです。
買った理由:アニメーションクリップの編集改変がラクそうだったから。あと半額だったからw
なんか先輩たちの口コミを見てたらラクに編集改変できそうだったので買ってみました。
次作るゲームのために新アセットを購入しました
— グリグリくん@ゲーム製作中 (@grgrk_mt2) October 9, 2023
「Animation designer」というやつです
既存のアニメーションにこのような生き物らしい動きを後から付けれるという優れものです
very animationとこれとのコンボでオリジナリティーあるアニメが作れそうです pic.twitter.com/fMqc5Agjrk
立っている時のガニ股を、Animation Designer(半額セール中)というアセットで直してみた。
— TEMO山田@Unityでゲーム制作など (@TakaYamada1017) December 19, 2023
キーフレームごとにポチポチ修正しなくて良くて、すごく便利!#unity3d pic.twitter.com/DIJyNwrp6v
ポーズや短い簡単なアニメーション作るだけならそこまで大変ではないんだけど、凝りだすと1フレームのキーと睨めっこすることになってキリがないんですよね(-_-;)
3Dはアニメーション作成以外にもやることが無限にあるため、ラクに改変できそうなところに魅力を感じました。
VeryAnimationやUmotion Proなどのアセットと併用すると良さそう
アニメーション製作・編集に便利なVeryAnimationやUmotion Proなどのアセットがあるけど、それらと併用すると良さそう。
VeryAnimationは一から手打ちするのに便利、Umotionはモーションキャプチャーの修正や既存アニメーションの編集がレイヤーでやりやすいですね。
しかしUmotionはVRM非対応でFBXに変換しないといけないし、ボーンやブレンドシェイプの選択などがVeryAnimationより微妙にやりづらいのがデメリットですね…。
まぁガチでアニメーション編集する場合はレイヤーが使いやすいUmotion Proを使うだろうけど、Animation Designerなら簡単に編集できるっぽいので手軽かなと思った。
Unityサマーセールで半額で買えた
30ドルだから4500円ちょいかな?
円高の時に買えれば安く済むけど、その時にちょうどセールがやっているかはわからないですね。




狙えば70%オフとか、FlashDealsの期間特売やメガバンドルで90%オフで買える時もあるかも?
まぁ私は半額以下になってたら欲しい時にすぐ買っちゃいますねw
Look Animatorを出してるパブリッシャーさんなので品質は期待できそう?
Animation Designerを売ってるパブリッシャーさんはLook Animatorっていうアセットも売っていて、以前買ったけどなかなか使えるアセットだったので期待できそう。
Look Animatorは↓こんな感じでVRでも使えましたね。
さっそく導入してみる
パッケージマネージャーから導入していきます。
なんかアップデートが必要だからバックアップしといたほうがいいよ、何かあったら大変なことになるぞみたいなことを言われましたがノリで左の方を選びます。


デモやなんかファイルをダウンロードして、ウィンドウを配置して閉じます。
モデルを選択してアニメーションクリップを読み込めばいいっぽい
ヒエラルキーでモデルを選択、アニメーションクリップを読み込めば勝手に開始してくれるみたい。
なんか謎の警告が出てたけど三回クリックしたら消えた。
これでアニメーションをプレビューしながらいじっていくっぽいです。
チュートリアル動画やユーザーマニュアルなど
作者さんがyoutubeでチュートリアル動画を上げてくれているので、翻訳しつつやれば習得できると思います。たぶん。




再生リストで14本も動画が上がっているので、これだけあればたぶん理解できるでしょう。


インポートしたファイル内にユーザーマニュアルもありましたが、PDFだからブラウザのデフォルト機能だと翻訳できないっぽいなあ(^_^;)


ユーザーマニュアルはここに公開されてるようです。
Animation Designer – User Manual
DuolingoとVRChatで鍛えた英語力で以前よりはだいぶ読めるようになってきたけど、まぁ探せば翻訳できる拡張機能があるかな?
なければコピペして翻訳ですかね…。まぁ分からない部分だけ翻訳すればいいかな。
分からないことがあればDiscordで聞けばいいかも
作者さんのDiscordはここです。

検索すると他のアセットの話も出てしまうので、 in:#animation-designer をつけて検索すると便利です。


レビューでも「活発に意見を取り入れアップデートしてくれます」って書いてあったし、見たところ活発にやりとりされてるっぽいので大丈夫だと思います。
まぁLook Animatorも割とシンプルなアセットだったし、聞かずともいじってればだいたい仕様は把握できると思うけども。
あとここにunity内の公式フォーラムがあるからここでも行けるかな?
設定項目の説明など
詳しい設定項目などを見ていきます。
Armature、Limbセットアップ
Limbってのは手足とか、動物の翼とかも含む感じの意味っぽい。まぁ普通にボーンのセットアップと覚えておけばいいかな。


特に何もやってないけど、自動でボーン構造を読んで勝手にセットアップしてくれてる感じかな?
Elasticity 弾力性?ボーンを揺らす?
これ意味が分からなかったけど弾力性って意味らしい。


ダイナミックボーンとかMMDの剛体みたいなやつか…?
イミフなのでマニュアルを見ます。


「弾性」とは、あらかじめ準備された四肢にのみ適用できる筋肉シミュレーションアルゴリズムです。アニメーションのために腕、脊椎、布の動きを刺激するために使用できます。それを使用するには、四肢を選択し、左上のトグルを押すと、選択した四肢の弾性がオンになります。各四肢の設定は、修正するアニメーションクリップごとに異なります!したがって、異なるアニメーションクリップごとにこれらの設定を異なる方法で調整できます。お気に入りの設定を迅速に移動させるために、コピー/ペーストボタンを使用することもできます。弾性アルゴリズムの全体的な効果は、「フルブレンド」値で制御できます。この値をカーブでアニメーション化することもでき、これは元のアニメーションクリップの突然の動きの瞬間にキャラクターの骨をあまり揺れさせたくない場合に非常に重要です。
ボーンを揺れさせる!?そんなハイカラな機能まであったとは…Σ(゚Д゚)
想像より底が知れないアセットでしたねこれは。使いこなせたら凄そう。
そういえば作者さんは↓TailAnimatorとかいう揺らす系アセットも出してたけど、あれを改変した感じのやつかな?
しかしいじっても良く分からないな…気持ち変わってるかな?
アニメーションにもよるのかなあ。
四肢のみって書いてあるからスカートや髪の毛はダメっぽいな…「他の部位も揺らしたければTail Animatorを買ってね😊」ってことかな?w
まぁちょっと後でいじってみます。
追記:Elastcityは揺らしたりできるのでめっちゃ便利っぽい
↓の記事で書いたけど、エクスポートに反映されないパラメーターもあるけど概ね良い感じに揺らせられたので結構使えるっぽいです。
揺れまで反映させられるアニメーション系のアセットって私が知る限りこれ以外にないな…(^_^;)
このアセット不具合も多いんだけど、評価も高いし便利さが上回る気がします。
Modifiers ボーンを指定してアニメーションに上書きできるやつ
これボーンを選んで動かしてアニメーションに追加できるようですΣ(゚Д゚)
Add Job for a Boneで動かしたいボーンを選び、Anglesやカーブをいじるとアニメーションに追加できます。
これは有能すぎる…(;゚д゚)ゴクリ…
Umotion Proのレイヤー機能でも部位ごとに上書きできたけど、Animation Designerのほうがパラメーター調整で済むぶん手軽ではありますね。
まぁあくまで改変の範囲で済む場合の話で、細かい編集をする場合はUmotionでレイヤーを増やして編集する必要があると思うけども。
Animation Designerではフレームごとに編集したりはできないっぽいので。
blenderで追加したボーンや胸も動かせるけど、エクスポートのボーン設定をいじる必要あり
Modifiersはblenderで自分で追加したボーンとか胸も動かせたけど、エクスポートのボーン設定をいじらないとアニメーションクリップにベイクされなかった。
下矢印を押すとエクスポートに含めるボーンの一覧が出てくるので、チェックを入れればOK。↓ではHipsにチェックを入れたところ。


これは以前blenderで追加したやつですw
デフォルトだと腕や足など必須ボーンしかエクスポートされない設定になっているので、胸や髪の毛、服などのボーンもエクスポートに含めたければ手動でチェックを入れる必要があります。
毎回設定するのは面倒だから、Animation Designerで編集する用のモデルやシーンを用意しておいて、毎回同じ設定で使ったほうが良いと思う。
IK
これ使うと簡単なRootの位置合わせとかもすぐできるようですΣ(゚Д゚)
まぁアニメーション全体にかかるからフレーム指定とかはできないけども。
腕IKとかも設定できるけど、上半身にIK設定したらとんでもないことになったから手足だけにしといたほうがいいか…。
モーフ アニメーションのブレンド?
これは別のアニメーションを読み込んで部位ごとにブレンドできる感じで便利そうだった。
確かVeryAnimationにもアニメーションのブレンド機能はあったけど、ここまで分かりやすいUIではなかった気がする。
これなら手だけ上げたポーズとかを作っておいてブレンドして差分を作ったりできそうです。
確か以前MMDをいじっていた時に似たようなことをやっていた気がするけど、合成したい部位以外のキーを打ってしまうと意図しない感じになってあまりうまく行かなかった記憶がある。
Custom フィルタ的なやつ?
なんだこれは…アニメーションにフィルタみたいなのをかけられる機能?追加するだけでなんか微妙に挙動が変わっていますね…。
マニュアルによると、


カスタムモジュールがアニメーションデザイナーの手続き的リグに新しい機能を提供しています。アニメーションデザイナーのコアコードを変更することなく、アニメーションプロセスにカスタムアルゴリズムを適用できます。さらに、更新によりカスタムモジュールのみを使用して最新の機能が追加されます。アニメーションデザイナーバージョン1.2.0には、次のようなカスタムモジュールが実装されています:
ストレイフクリエーター(8方向の動きのアニメーション生成を支援
フレームレートスタイライザー(サンプル時間制御の例)
ヒューマノイドアームポーザー(単一の腕または対称の迅速な調整)
ヒューマノイドフィンガーポーザー(指の正確な調整)
ヒューマノイドフィストポーザー(単一の手または対称の迅速な調整)
最後に調整的に使うのが良い感じかなあ。
Look Animatorの時も思ったけど、このパブリッシャーさんはマニュアルが簡易的な感じなんですよね(^_^;)
アセットがアップデートされてもマニュアルはあんまりアップデートされてないような?
まぁ動画チュートリアルは充実しているしDiscordもあるので、あとは自分でいじって試行錯誤して機能を把握していったほうが良いかも。
総評 これはアニメーションクリップいじってる人にはお勧めかも?
何気なく買ったアセットだけど、これアニメーション手打ちしたりモーションキャプチャーデータを編集してる人にはかなり良いかもしれない。
アニメーション編集するのってやっぱり大変ですからね…。
細かいフレーム単位の調整はできないけど、ざっくり調整できるだけでだいぶ負担が減る気がします。
もっと早く買っとけば良かったなァ…と思うけど、このアセットあんまり有名じゃない気がするので知ってる人少ないんじゃないかな?(^_^;)
日本のunityユーザーってVRChatterの人たちが多い気がするし、フルトラで動かすだけであんまりアニメーションいじったりはしてないような。
アニメーション編集に力を入れてるのってMMDerの人たちが多い印象。
まぁこれで差分をたくさん作って、適当にランダム遷移させれば良い感じのアニメーションが作れる気がします。
たぶん手打ちでも自然な感じの二人組エロアニメーションとかも作れそうな気がするw
手打ちでも1秒程度のループアニメーションなら凝ったものを作りやすいんだけど、ずっと同じループアニメーションだと単調になってしまうんですよね。
でもこれなら差分を手軽にたくさん作れるので、良い感じに遷移させておけば自然にできそうです。
アニメーションプレビューと併用出来たので、二人組のアニメーションも作れた
Umotion Proで二人組のアニメーションを作る時も、一人はUnityデフォルトのアニメーションウィンドウのプレビューを使ったけど、
あれと同じやり方でAnimation Designerでも二人組のアニメーションが作れました。
例えば男女のえっちなモーションを作る場合、
①位置を合わせた男女のエロポーズだけ作っておく
②男性側はアニメーションウィンドウでポーズをプレビューさせておく
③女性側はAnimaton Designerで編集してズレないよう動きを作りこむ
みたいにできます。
手打ちだと自然な感じに動かすのはかなり大変なので、ポーズだけ作ってAnimation Designerで揺れを追加したり細かく動かす…みたいな使い方が良いかもしれない。
まぁブレンドシェイプは編集できないので、最後はVeryAnimationとかで編集したほうが良いけども。
Animation Designerの不具合や気付いたことなど
しかしこのアセット、結構不具合というか癖があるのでここに書いておきます。
不具合を許容できない人は買うのやめたほうがよさそう。
しかしアニメーションちょこっといじるのは便利なんだよな…。
Animation Designer起動中にPCをスリープにすると、復帰した時に読み込みが発生した
これは仕方ないのか仕様なのか…。
アニメーションをエクスポートしたりしてウィンドウ閉じてからPCをオフにしたほうがいいかな?
別のタスクを実行している時にもなったような記憶があります。
まぁUnityのウィンドウをアクティブにしていれば比較的すぐ読み込みは終わりますけど。
手打ちアニメーションを読み込んだら不具合が出た
Umotion Proだと大丈夫だったけど、↓Very Animationの手打ちアニメーションだとIKの情報を書き込まないと足がおかしくなった。
多分Umotion Proだとエクスポート時に同様の処理をしてるのかな?
Very Animationも設定次第でデフォルトでできそうな気もするけど。
条件と相性次第でちょっと不具合が出て詰む可能性がありそう。
Ctrl+Zのアンドゥが不安定っぽい
Animation Designerウィンドウの左上にある時計アイコンをクリックするとアンドゥ機能がONにできるんだけど、なんか不安定みたいで上手く前の動作に戻りませんでしたね…。


アセットのレビューでも言ってる人がいたけどちょっと不便かな?クラッシュしたことはないけども。


シーンビューのギズモで特定のボーンを動かせるけど、これならパラメーターを手打ちして調整したほうが数値を覚えて戻せるのでやりやすいと思う。
まぁ結構大きいデメリットではあると思うけど、ここまで手軽にアニメーションを改変できるアセットって他に知らないから割り切って使うと良いかもしれない。
エクスポート設定をいじるとバグりやすいか?
エクスポートの設定をいじるとなんかバグってTポーズしか出力されなくなってしまった。
このアセットはそこまで重くないので、再インポートしたら直ったけど。


マニュアル見たら、元となるプレハブのモデルを使うと良いとかなんとか?


もしあなたのエクスポートされたヒューマノイドアニメーションがアニメーションデザイナーでTポーズのまま固まっている場合、正しく見えるなら、それはおそらくUnityのヒューマノイドAPIがクラッシュしている可能性があります。これは、キャラクターモデルの階層の変更やUnityアバターの競合によって引き起こされることがあります。これを修正するには、ソースモデルファイルをシーンにドラッグ&ドロップして使用し、キャラクタープレハブオブジェクトを使用する代わりに作業することを試みることができます。ルートモーション。
んーこれか?ちょっと違うかも?
Use Root Bone For Avatarが原因?
ここにチェックを入れてエクスポートしたら強制Tポーズになってしまった。


これはチェック入れない方がいいかな?
入れなければ普通にエクスポートして使えました。
Tポーズに戻らなくなったらモデルの情報を読み込んで直す
これはマニュアルにも書いてあるけど、Tポーズに戻す機能があるのでそれで戻せます。
詳しくはこちらを参照。
ルートを動かしてるアニメーションだと変な位置に行くこともあるけど、原因は同じなのでこれで直ると思う。
Tポーズに戻ってもアニメーションのブレンドシェイプが残ってしまった
これも不具合か…。
Tポーズには戻せたけどアニメーションに設定していたブレンドシェイプがTポーズに残っていたため、手動で戻す必要があった。
まぁアニメーションを作るまでは問題ないから、アニメーションを作る用のモデルを別にしておいた方が良いかもしれない。
ブレンドシェイプがあるアニメーションクリップをエクスポートする場合、Copy Curvesにチェックを入れる必要がある
表情などブレンドシェイプのキーを打ったアニメーションをAnimation Designerに読み込んで編集、エクスポートしたら、ブレンドシェイプのキーが消えてしまった。
笑顔のブレンドシェイプを設定したアニメーションを編集したら笑顔が消えた、みたいな感じ。
Discordで検索したら、エクスポート時の設定でCopy Curvesにチェックを入れればいいっぽい。


Animation Designerはブレンドシェイプの編集はできないが、既にブレンドシェイプのキーが打たれているアニメーションについてはCopy Curvesにチェックを入れればそのままブレンドシェイプもエクスポートされるようです。
↓Copy Curvesってのはここね。


これでエクスポートしたらちゃんとブレンドシェイプもエクスポートされました。
しかし結構不安定だなこのアセット…。
でもちょこっといじるのは便利なので割り切って使ってみます。
つづく?
思ったより自分に合ったアセットで良かった。
これ使いこなせたら手軽にそこそこのアニメーションを作れるようになって良さそう。
手打ちでアニメーション作るのは大変だから少しでもラクをしたいですね…。
もう少しいじって良い感じのアニメーションを作る方法とかも書いてみようかな?
また何かあれば追記します(*^_^*)