バーチャル3Dクリエイター神部まゆみです(*^-^*)
この記事では、VRoidのおっぱいにBlenderで乳首を追加する方法を書きます。
後ですぐ簡単に作れるように、ショートカットキーと数値入力で簡単にできるようにしてあります。
2023/03/16現在、Blender2.93LTS、Blender3.3LTSと、VRoid Studio v1.20.2で動作確認済みです。



VRoid Studioの体型メニュー「胸の大きさ」1.000、スライダー指定できるマックスでやります。
他の胸関係のパラメーターはいじらないでやりますが、胸の角度が大きく違わなければ多分大丈夫だと思います。
「胸の大きさ」が小さいモデルの場合でも、そのぶん数値を小さくしてやれば多分できるとは思います。
この記事のやり方でやれば、こちらのBOOTHで販売してるテクスチャにいい感じに適合するので、良かったらどうぞ。

VRoidのおっぱいに乳首を追加する方法
まずはVRoid Studioで素体のままエクスポートするか、服ありのままエクスポートしてBlenderでオブジェクト分割するのもいいでしょう。
後者だと表示非表示を切り替えて服が着脱できるので便利です。
VRoidの体と服を分割する方法については↓こちらに書いたので参考にしてください。

VRoidモデルをインポート~準備
blender(今回は2.93)にVRM Add-on for Blenderを入れて、
VRoid StudioでエクスポートしたVRMモデルをインポートします。
インポートできたら、オブジェクトモードでBodyを選択して、Tabキーを押して編集モードに。
5キーを押して平行投影にしておいたほうが見やすいかも。
PCにテンキーがない人は、preferenceの入力設定で「テンキーを模倣」にチェックする必要があるかもしれません。
あと、アーマチュアは一旦非表示にしておいたほうが見やすいと思います。
右乳輪~右乳首を作る
中心から二周ぶん選択し、
ここを選択した状態で、G Y -0.005と入力し、エンターキーを押します。
意味はG(移動ツール)で-Y軸方向に0.005動かす です。
いい感じに乳輪部分が盛り上がった感じ。
今度は真ん中から一周分を選択し、
選択した状態のまま、 G Y -0.002と入力してエンターキーを押します。
すると緩やかに盛り上がっていい感じに。
押し出しツールで乳首部分を作る
選択を解除せず、その状態で E Y -0.004と入力してエンターキーを押すと、押し出しツールで乳首部分ができます。
-0.004の数値を変えると、どのくらい押し出すかが変えられるので、好みで調整してみると独自性が出て良いかもしれません。
とりあえずこの記事では-0.004で進めます。
しかし、下から見るとちょっと右に寄ってしまっているので、微調整しましょう。
選択を解除せず、そのままの状態で G X -0.0015と入力し、エンターキーを押します。
これでいい感じに。
乳首部分を微調整する
これで完成でもいいですが、ちょっと角ばってるかな?ちょっと微調整しましょう。
乳首の根元を選択します。
Shift押しながら選択すると、選択範囲を追加していけます。
S 1.2と入力してエンターキーを押し、少しだけ根元を広げて緩やかにします。
あとは乳首先端部分をもう少し滑らかにしましょう。
先端部分を選択して、
面倒なのでキーだけ書いておくので、その通りに入力してください( ̄▽ ̄;)
まとめてやるとこんな感じ。
これで滑らかになった!
オブジェクトモードで見てみると結構良い感じ。
私はやりませんが、乳首先端を陥没させたい場合は、先端部分を細分化してGキーでモデル内部側に頂点を移動させたりすればいいでしょう。
ですがこれ以上モデリングに凝るよりは、あとはテクスチャやシェーダーに力入れたほうが良いかも?
左乳輪~左乳首を作る
これは右とほぼ同じで、キー入力がXの部分だけが変わり、マイナス入力が無くなります。
選択する頂点は右と全く同じなので、↑に載せた画像を参考にしてやってください。
とりあえずざっくりキー入力と、GIFアニメだけ載せておきます。
以下、右胸と変わっているX軸指定の部分だけ、いちおう太字で書いておきます。
乳輪を作るところ
胸中央から二周分選択して、 G Y -0.005 エンター
1周分選択して、 G Y -0.002 エンター
乳首部分を押し出すところ
中央から1周分選択したまま、
E Y -0.004 エンター
G X 0.0015 エンター
乳首部分を微調整するところ
乳首の根元を選択して、
S 1.2 エンター
乳首先端部分を選択して、
E Y -0.001 エンター
S 0.7 エンター
G X 0.0005 エンター
G Z 0.0005 エンター
太字部分だけX軸操作する部分なので、そこだけ右と違います。
完成!機械的に指定した割にはかなりいい感じ
うん、まぁいいんじゃない?
BlenderとVRoid Studioが使えて、範囲選択とキー入力さえできれば誰でも作れるし。
サイズが気に入らないなら、Sキーで拡大縮小すればOK。
形はそこそこに、あとはテクスチャやシェーダーに凝ったほうがいいかもしれない。
手順さえ分かれば1分くらいでできる。GIFを撮ってみた(笑)
短いからGIFでもいけるだろうと思ったけど、かなり重いです( ̄▽ ̄;)
右
GIFは重すぎるから動画も置いておきます(;^_^A
っていうか最近知ったけどMP4のほうが軽いし自動再生もできるからこっちのほうがいいじゃん…。
1分って言ったけど片側だけで1分47秒ありました!Σ(゚Д゚)
これ円だとAltとか押しながらクリックで円選択できなかったっけ?
なんかできなかったのでチマチマ選択してます(-_-;)
左
動画はこちら↓
エクスポートエラーが出たら、Bodyを選択して編集モードに、Ctrl+Aで全選択して、Tキーで三角化すればOK
あとはVRMエクスポートすればOK。
「面はすべて三角である必要があります~」みたいなエラーが出る場合は、 Bodyを選択して編集モードにして、Ctrl+Aで全選択して、Tキーで三角化すればOK。
このエラーはよく出る(;^_^A
2022/02/04追記:VRM_IMPORTERがリニューアルされて、自動で三角化してくれるようになったっぽい?
前は手動で三角ポリゴンにしないとエクスポート時にエラーが出てたけど、VRM_IMPORTERがリニューアルされてからは、自動でやってくれるようになったっぽいです。
うん、普通に何もせずにエクスポートできた。
あとはunityに持って行ったりして、好きに使いましょう( *´艸`)
注意点:そのまま服を着せると乳首がはみ出る(笑)服のメッシュを移動ツールで大きくするか、シェイプキーで乳首部分を縮小させることを推奨
そもそもVRoidに乳首を追加しようとしてる人は、紳士向けのスケベなことに使いたい人だと思うから、ハダカのままでいい人が多いと思うけど(笑)
服を着せる場合は乳首がはみ出ちゃうので、服を大きくするか、必要ない時はシェイプキーでしまっておけるようにしておいたほうがいいと思う。
というか、今回やった手順をシェイプキーで作ってしまうのが一番いいかな。
そうすれば通常状態はデフォルトVRoidのままになるので、乳首がはみ出ることはないよ。
シェイプキーを作るには
オブジェクトモードでBodyを選択したまま、向かって右下の▽みたいなアイコンを押すとメニューに出てくる。
+を二回押すと、「Basis」「Key1」っていうのが作られるので、Key1をMuneとか適当な名前に変えて、それを選択した状態のまま、あとはこのページの手順通りにやればOK。
Basisってのはデフォルトの状態で、それ以降のやつは値を変えることで形状を変化させたりできる。
シェイプキーで今回のやつを作るとこんな感じになって、MMDのモーフみたいに使える。
エクスポートするときは、カーソルをBasisに戻しておかないと、unityに持って行った時にカーソルのあるシェイプキーが最大でONになったまま読み込まれちゃうみたい?だから注意ね。
このシェイプキーの使い方さえ覚えれば、乳首を立たせたり色々使えるから便利だよ。
ちなみにVRoidはおっぱいにボーンが入ってるので、ボーンをポーズモードで動かして、その状態をシェイプキーに登録したりもできます。

シェイプキーはunityのアニメーションやスクリプトで切り替えたりできます。

人物モデル以外にもシェイプキー設定できるので、覚えておくと便利かも。


おわりに
このあたりは好みだから、人によってもっと違う風な感じにしたいってのがあると思う。
数値や選択範囲を少し変えるだけでも、だいぶ違う感じのが作れると思うよ。
今回のやり方でやれば、こちらのBOOTHで販売してるテクスチャにいい感じに適合するので、良かったらどうぞ。

2022/08/05追記:テクスチャを修正しました
こちらのテクスチャ、乳首だけなどパーツごとに使いやすいように分割したファイルも同梱しました。

もう少しいじって何パターンか作ってみようかなぁ…気が向いたら(;^_^A
アクセス解析見ると、何気にこの記事結構読んでもらえているみたい?
VRoid Studioはちょくちょくバージョンアップしているので、気が付いたら追記や修正していきます(*^-^*)