バーチャル3Dクリエイター神部まゆみです(*^-^*)
この記事は、VRChat SDK3.0で自作Quest版Fallbackアバターなどをアップしてみた備忘録です。
SDK2.0で他人様が作ったアバターをアップした記事は以前アップしたけど、自作アバターの記事は書いてないから改めて書いておきます。

忘れないように色々書いたら長くなってしまったので読みにくいかもしれません(・_・;)
- 以前作った自作アバターをアップする
- 事前準備
- アップした手順 PC版
- unity 2019.4.31f1で新規プロジェクトを作る
- VRChat SDK3.0 Avatarをunityにインポートする
- 自作モデルをインポートしてリグをhumanoidにする
- シェーダーを設定する
- コンポーネントを追加 → Avatar Descriptorを追加する
- 上のメニューにあるVRC SDK→Show Control Panelを選んでログインする
- エラーを直す
- this avatar contains meshes that were imported with read/write disable. this must be fixed in the mesh import settings before uploading. エラーが出た
- This avatar contains skinned meshes that were imported with Blendshape Normals set to ‘Calculate’ but aren’t using ‘Legacy Blendshape Normals’. This will significantly increase the size of the uploaded avatar. This must be fixed in the mesh import settings before uploading. エラーが出た
- Build&Testをして、何もなければPublishすればOK
- VRChatで動作確認する
- アップした手順 Quest版
- おわりに
以前作った自作アバターをアップする
結構前に作ったやつ(;^_^A
一からblenderでリグを組んで作ってみた。

一度VRChatにアップはしてたけど、Quest版はアップしたことなかったから今回やります。
事前準備
アップする前の事前準備を書いておきます。
ランクをNew User以上に上げる
これは以前記事に書きました。
お金払ってVRChat Plusに登録するのが一番早いかな(;^_^A


TwitterとかでVRChat用のアカウント作ると、先輩たちが絡んでくれてフレンドが増えやすいと思う。
SDK 3.0 Avatarsをダウンロードしておく
VRChatアカウントでログインしてダウンロードページに行く。
なんかCreator Companion Betaとかいうのができてたけど、何度やってもダウンロード失敗してしまった(-_-;)
こんなの前あったっけな?
名前からしてBeta版なんだろうからとりあえずスルーします。
unity 2019.4.31f1をインストールしておく
もうだいぶ2019.4.31f1から上がってないけど、2022/06/22現在のサポートバージョンは2019.4.31.f1です。
ここのアーカイブからダウンロードできます。

Quest版をアップしたいならandroidビルドが必要になったと思うので、インストールの際にwindowsとandroidビルドのやつを選んでおいたほうがいいです。
アップした手順 PC版
先にPC版をアップしていきます。
unity 2019.4.31f1で新規プロジェクトを作る
プロジェクトの名前は適当でOK。
その後作ったプロジェクトを開きます。
VRChat SDK3.0 Avatarをunityにインポートする
ダウンロードしておいたunitypackageをアセットフォルダにD&DすればOK。
自作モデルをインポートしてリグをhumanoidにする
blendファイルでも行けるけど、一応fbxエクスポートしたやつをアセットフォルダにD&Dする。
シーンに配置して、トランスフォーム位置をXYZすべて0にする
インポートしたモデルをD&Dでシーンに配置する。
トランスフォームの位置をXYZ全部0にしておく。
この後目線の設定をするんだけど、トランスフォームの位置がテキトーだととんでもない位置に目線が来てしまった(笑)。
それでもアップはできたけど、上空から自分のモデルを見下ろしているような視線になってしまっていたw
位置合わせれば大丈夫なのかもしれないけど、デフォルト位置のXYZ0に合わせておいた方が無難かな。
シェーダーを設定する
Quest版でアップするにはVRChat Mobileのシェーダーから選ばないといけないけど、PC版はシェーダーはなんでもいい感じ。
特に設定し直さなくても一応動くけど、一応マテリアルを作ってstandardシェーダーで色を付けておく。
コンポーネントを追加 → Avatar Descriptorを追加する
とりあえずこれを追加すればアバターとして認識される感じだったと思う。
View Positionの位置を調整する
Viewの項目にあるView PositionのEditボタンを押すと、ギズモが出るのでView positionの位置調整ができるようになる。
これがカメラの位置になるっぽい。
なんか豆粒みたいなやつを目のあたりに持ってくる。
View Positionのデフォルト位置は、ワールド座標でXYZの0近辺みたい。
最初モデルをテキトーな位置に配置したら、View Positionがどこにあるのかわからなくなったので、上にも書いたけどXYZは全部0にしておいたほうが良いかも。
他にもリップシンクの設定とか色々あるけど、このモデルでリップシンクは無理かな(;^_^A
とりあえずこれでアップはできるので、これだけでOKです。
上のメニューにあるVRC SDK→Show Control Panelを選んでログインする
これでログイン画面が出るのでIDとパスワードを入れてログインする。
エラーを直す
モデルを選択して、エラーが出ていれば直す。
リグがおかしいエラーと、アバターが小さいという警告が出てます(;^_^A
リグを直す
Spine Hierarchy missing elements, please map: Shoulders,Chest.
ってエラーが出ていた。
これはインポート設定でhumanoidリグにした時にダメだったんだと思う。
直します。
インポートしたモデルのプレハブを開いて、リグ→設定 で。
見たらSpineのところにChestが来ている(;^_^A
あとShoulderとかを設定し直します。
これでエラーが消えた!
小さすぎるみたいなので大きくする
This avatar is shorter than average っていう警告を直します。
これエラーじゃなくて警告だから直さなくてもアップはできたけど、あんまり小さいと見えづらいから直します。
単純に2倍にすれば行けるやろ!の精神で、トランスフォームの拡大縮小XYZを2にしてみる。
あ、こんなのでいいのか…。警告消えましたね。
この後アップしてみたけど、Vketちゃんよりだいぶ大きかったので、1.5くらいがいいかな?
this avatar contains meshes that were imported with read/write disable. this must be fixed in the mesh import settings before uploading. エラーが出た
これインポート設定のエラーみたい?Auto Fixでも直せるけど。
直し方はこちらに書きました。

This avatar contains skinned meshes that were imported with Blendshape Normals set to ‘Calculate’ but aren’t using ‘Legacy Blendshape Normals’. This will significantly increase the size of the uploaded avatar. This must be fixed in the mesh import settings before uploading. エラーが出た
これもAutoFixで直してもいいけど、一応直し方を詳しく調べてみた。
こちらに記事を書きました。

Build&Testをして、何もなければPublishすればOK
特にエラーも出なかったので、普通にPublishすれば大丈夫だった。
パフォーマンスは余裕のExcellentですね。
簡単なモデルだからもっとポリゴン減らして軽くできるとは思うけど、まぁExcellentだし良いか。
アバター情報を入力する
名前や説明を入れてチェックを入れればアップできます。
画像を変える
VRCCamを動かすとイメージ画像を変えられます。
いい感じに調整してアップしたら、無事にアップ成功しました!
VRChatで動作確認する
steamからVRChatを起動して、PC版で動作確認します。
おお!無事にアップされていますね( *´艸`)
いた!いた!うちの子だ!(笑)
そこには元気に走り回るtest君の姿が!( *´艸`)
PC版はQuest版に比べてメッシュ数とかの制限が緩いので、割とアップしやすいですね。
とりあえずhumanoidにすれば動くっぽいし、気楽に作ってアップしてみると良いかも。
アップした手順 Quest版
次はQuest版のアバターをアップしてみます。
androidにスイッチプラットフォームする
これはあらかじめunity 2019.4.31f1をインストールする時に、androidビルドをインストールしとかないとダメだったと思う。
シェーダーをVRChat/Mobileのやつにする
スイッチプラットフォームするとエラーが出ていて、VRChat/Mobileのシェーダーしか使えないよ!と怒られる。
StandardLiteあたりが良いのかな?というか他にそれっぽいのがない。
これでエラーが消えた!
Publishする
特にエラーも出なかったので、これでいいっぽいです。
ローポリなら案外簡単かも(;^_^A
Quest版のVRChatで動作確認する
PC版で見ても両方対応になってる!
これでクロスプラットフォーム対応ってやつ?になったのかな。
Quest版のVRChatで動作確認してみます。
お!ちゃんと動いた!( *´艸`)
注意点:Quest版はマテリアル数とメッシュ数制限がきつい
マテリアル数が最大4までで、推奨が1!らしいです。
スキンメッシュレンダラーは最大2、推奨1らしいです。
重いと他のQuestユーザーに表示制限がかかって、デフォルトのフォールバックアバターになってしまうみたいです。
ポリゴン数1万以下にして、パフォーマンスGoodあたりまでにはしておきたいかな。
今回のモデルは軽いので余裕でExcellentですが(;^_^A
メッシュはできるだけ結合するしかないかな。
テクスチャをベイクすれば複数のマテリアルを一つにできるみたいなので、工夫してやるしかないかも。
こちらの優秀な先輩のページがとても参考になりました(*^-^*)

パフォーマンスExcellentかGoodになっていればFallbackアバターとして使えるらしい
メッシュやマテリアル数、ポリゴン数が多すぎてパフォーマンスが悪いと、軽いFallbackアバターが表示されてしまうらしい。
けどパフォーマンスがExcellentかGoodになっていれば、自作のFallbackアバターとして使えるみたい。
Questアバターアップロードの際に、条件を満たしてここにチェックを入れればOK。
その後アバター選択画面で、fallbackアバターを自分のアップしたアバターにできるようになっていた。
私はQuest版でやることが多いけど、デフォルトアバターばかり見るなぁと思ったらFallbackで表示されていたのか。
Quest版でプレイしていると、出会う人たちの7~8割くらいはデフォルトのFallbackアバターな気がする(・_・;)
上手く容量削減してFallbackアバターも用意しておくと良いかも。
ちゃんとQuestで見れるかも確認してみる
以前サブアカウント作ったので、ちゃんとQuest版で見れるか確認してみます。
アカウントが二つあると動作確認に使えて便利かもしれない。
2022/06/22時点で、ちょうどMusic Vketがやってたからここで待ち合わせる(笑)。
お、いたいた!おーい!
ちゃんとQuest版でも表示されてますね。
これにはVketちゃんもニッコリw
Vketちゃんはかわいいから結構気に入っている(笑)。
↓ここからなんと無料でダウンロードできます!ビックリΣ(゚Д゚)

おわりに
無事にアップできたので良かった。
条件満たしておけばFallbackアバターとして使えるから、軽いモデルも作っておくと良いのかもしれない。
PC版でもできるだけ軽いに越したことはないかな(;^_^A
アバター自作できるとVRChatの楽しみがだいぶ広がると思うので、もっといじっていこうと思います(*^-^*)